明石塾
徳島県阿南市出身,二児の父。趣味はサッカー観戦と音楽鑑賞。
鳴門教育大学科目等履修生として教員免許を取得後,県内に多校舎を展開する大手塾や少人数指導専門塾にて計 15 年勤務し,中学数学科副責任者,中学部の責任者などの経歴とともに多くの経験を積む。
令和 6 年 3 月,地元阿南に『明石塾』を開校。
誰よりもわかりやすい授業を行うことは当然のことと考え,そのうえでさらに良い授業を行うためにどうすればよいか考えた結果,授業で使用する教材をすべて自作してしまうような,自分がやるべきことに対して妥協を許せない性格。
「自分の頭で考え,自分で行動することで未来をつかむ。」そんな力の育成を目指す。
当塾では「自分の頭で考える力」を『論理的思考力』,「自分で行動することで未来をつかむ力」を『自学自習力』と捉え,この 2 つの力を伸ばすための指導を行っております。
学校の教室では全ての子どもたちが同じ教科書を開き,同じページを学びます。しかし社会に出たとき,彼らが直面するのは千差万別の課題です。各自がそれぞれの方法で,自分だけの課題に向き合う必要があります。
生徒一人ひとりの勉強計画を作成してくれる塾や,AIを駆使した最適化学習の提供をうたう塾がありますが,それが子どもたちの自立に繋がるでしょうか?
当塾では生徒が自ら計画を立て,学習し,評価し,改善するサイクルを体験できるよう,確認テストを用いた指導を行っています。これを繰り返し行うことで,生徒が自分の力で目標を達成するという成功体験を得られるとともに,物事を計画する力が養われていきます。
このサイクルの「計画」と「評価」を毎週水曜日に授業として実施することで,この習慣を定着させ,生徒の自学自習力を高めることを目指しています。
塾のうたい文句としてよく用いられる「正しい勉強のやり方を教えます」というフレーズ…。塾である以上,勉強の方法を教えるのは当たり前。その通りに勉強を継続できないことこそが「本当の問題点」。当塾では独自の授業スタイルを通して「本当の問題点」に真っ向から挑みます。
私は,生徒が「わからない」と言うとき,その問題の解法を丁寧に教える講師ではありません。必ず生徒にどこまで考えたかやその問題を解くための方針を説明してもらい,どこでつまずいているのかを確認した後その段階における最適なヒントを与えるということを繰り返します。こうすることで段階的にはなりますが,生徒は自らの力を使い答えを導くことになります。
その後,わかったと思っている生徒に対して同じ問題や類題を自力で解けるか確認させることで,「わかる」ではなく「できる」状態へと導きます。
多くの場合,生徒は今解いている問題の答えを出すために「わからない」と言いますが,正直私は今解いている問題の答えが出せただけでは大した意味はないと考えています。数学のように積み重ねが大切な科目の場合,今学んでいることは将来学ぶことへの階段となります。今わからない問題は,自分の力で答えを導けるようになって初めて意味を成すのです。だからこそ私は生徒に,自分の力で考え,自分の力で答えを導くことの重要性を繰り返し指導しています。
このように,自分で考える力を育成することを最大の目的として,数学が苦手な生徒には数学を得意になってもらえるような,数学が得意な生徒にはさらに得意になってもらえるような指導を実施しています。
私は塾講師として仕事を始めて 15 年以上になりますが,その経験の中で痛いほど思い知らされた事は,物事を深く考える上での「国語力」の重要さです。ここでは「国語力」を「文章を論理的に読み,表現する力」と定義させていただきます。
一般に,論理的思考力は数学を学ぶことで養うものとされていますが,我々は物事を考える際には母国語である日本語を使用します。この日本語に対する理解が不十分なままでは,情報が正しく読み取れない,問われていることがわからない,自分の考えが正しく表現できないなどの多くの問題を生じ,物事を深く考えることが難しくなってしまいます。
またここで重要なことは,「定期テストの国語の点数が高い」ことは「国語力が高い」ことと同じではないということです。教科書に掲載されている文学作品において登場人物の気持ちや筆者の考えを読み解くことが,現在の小中学校における国語教育の多くを占めていますが,定期テストに出題されることは授業で教えられるので,それらを覚えるだけで点数が取れてしまいます。その定期テストの結果だけで国語力を測ることはできないでしょう。
当塾での国語指導は,日本語の文構造や論理構造にスポットをあてた「文章を論理的に読み,表現する力」を育てるためのものです。そして授業として全員に同じ内容を教えるのではなく,無学年制のテキスト教材を使用し,生徒各々の能力に応じた問題を自らの力で解き進めていくことで本当の意味での国語力を育成します。